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ついんくる★★講座2025 第4回 テーマ:困り感のある子もない子も分かり合う~心を見える化した学級づくり~
令和7年11月9日(日)に本年度4回目のついんくる★★講座を開催しました。
今回は、「困り感のある子もない子も分かり合う~心を見える化した生徒指導・学級経営~」という演題で、福岡市大池小学校指導教諭の江藤由加梨先生にご講義いただきました。
江藤先生は、視覚情報の処理が優位である反面情報の取捨選択や人の意図や感情を推察することに弱さがあるという自閉スペクトラム症の方の脳の特性を説明してくださったうえで、学級の中でお互いに分かり合うためには感情や行動に至る経緯等を「見える化」することが大切です、とたくさんの具体例を示しながらお話しくださいました。感覚の過敏や鈍麻を容量の異なる壺のイラストで説明する「感覚の壺」や、説明するための感情を表す言葉や表情イラスト、感情の程度を表すめもりのある温度計や行動パターンを 4 つに分類した行動パレットなどの視覚ツールの他、コミック会話を用いた対人トラブルの解決の具体や数図ブロックを使ってお互いの非を「比」で表す実践など、すぐに真似できそうな実践事例に、わくわくしながらあっという間に過ぎた2時間でした。
江藤先生は、見える化するためのツールは子どもに自らの行動や感情に気付かせるために用いるだけでなく、子どもの行動や変容を褒めるときに使うことが大切です、と繰り返し話されました。私たちはつい「言葉で言えばわかる」と音声言語に頼りがちですが、声掛けが多くなることで不要な刺激を与えていることも少なくありません。見てわかる支援を行うことは、学級にいるどの子にとってもいますることに集中できる環境を整える、という点からも効果的だと改めて気付かされました。
江藤先生が保護者や多様な職種の支援者と共有したいこととして挙げられた「できるように褒めて育てる」をそれぞれのフィールドで実現したい、と強く感じた研修でした。江藤先生、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
文責:磯本