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活動実績

ついんくる★★講座2021 第8回 テーマ:チャリティではなくチャンスを~就労支援事業所「ワークスみらい高知」の取組に学ぶ~

令和4年2月20日の10時より今年度最後の「ついんくる★★講座」を行いました。

講師は特定非営利活動法人ワークス未来代表の竹村利通さんです。竹村さんは、高知市の障害者福祉センターで15年勤務されていた時に障害者の地域での生活の実情を見て疑問を持ち2002年にNPO法人を立ち上げ就労に焦点をあてた活動を行われています。現在は日本財団国内事業開発チーム シニアオフィサーとして「日本財団はたらく障害者サポートプロジェクト」も担当されています。

「チャリティーではなくチャンスを」という演題でのお話は、2枚の写真からのスタートでした。1枚目は初代「カローラ」、もう1枚はマンホールが映っている町の風景写真でした。「カローラ」の写真からは、社会経済は売れ続けるためには常に改良をして現在の進化を遂げ時代を作っていること、町の風景写真からは、マンホールの蓋の形以外は全部変えても良いという既存の考えからの発想転換のメッセージでした。

竹村さんの事業所は高知市の中心地にあり、おしゃれな外観で街の人気の「カフェ」や「バル」です。そしてその中に障害者が働く場があります。福祉と社会との乖離を常に考えられ、障害者の働く場所を狭めているのは自分たちであるという自分の考えを否定するところからスタートしていました。終始私たちに刺さる言葉で、障害者の就労の像というものへの疑問をたくさん投げかけていただき、社会の中で働くというイメージを見せていただけたお話でした。

アンケートでも

・就労の考え方が変わる話がたくさん聞けて良かったです

・対象者の可能性を決めてしまっていること、できない事探し等の言葉にハッとし、自分自身の価値観、意識を見つめなおす機会になりました

・「保護より機会を!」というように「障害があります」を前面に出して社会に出るのではなく「障害はあるけれどこんなことできます」と出来ることにもっと目を向けて自立へつなげたいと前向きに考えるきっかけの講義でした。

と聴講者の皆さんもパラダイムシフトされた感想がたくさん寄せられました。

講演の最後に竹村さんは、今が完成形ではなくこれからも上書きされ、数年後はあの形は違っていたといわれるように常にアップデートしていくものだとお話されました。

私たちも自閉症児(者)の方々や保護者が過ごしやすい環境になるようにアップデートし、自分たちに出来ることを粛々と行っていきます。

その一つがASDsProject「視覚支援あります」です。自閉症児(者)の方々や保護者が困っている髪のカットや病院受診への不安が少しでも軽減できるようにステッカーや手順書の作成をしています。ぜひご協力いただけますようお願いいたします。(後日詳細をHPにアップいたします)

最後になりますが、コロナ禍の中「ついんくる★★講座」にご参加いただきありがとうございました。次年度も企画しておりますので、お誘いあわせの上ご参加お待ちしています。

文責 髙山