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活動実績

ついんくる★★講座2026 第1回 テーマ:不器用さへの支援について~具体的な支援方法の紹介~

8月22日(日)、令和8年度最初の「ついんくる★★講座」を開催しました。

自閉スペクトラム症の特性や関わり方などを皆さんと一緒に学び、「久留米市が、誰にとっても住みやすい街になってほしい」という思いから始まったこの講座も、今年で12年目を迎えます。

これまで長年、久留米市の「絆」補助金をいただきながら開催してきましたが、他の団体からの申請も増えていることから、今年度は補助金の申請を見送り、私たち自身で運営していくことにしました。
そのため、今年度の「ついんくる★★講座」は年3回の開催となります。どうぞご了承ください。

一方で、これまでの活動を通して築いてきたつながりから、今年度も久留米市障害者福祉課、学校教育課、幼児教育研究所には協働という形で支えていただけることとなりました。また、教育センターという貴重な場所をお借りして開催できることにもなりました。
これまでつながってくださった関係機関の皆さま、本当にありがとうございます。

こうしたつながりに支えられながら、今年度も全国でご活躍されている講師の先生方をお招きし、皆さんに新しい情報をお届けしていきたいと思います。

さて、第1回の講師は、gocochi-Nextでもこれまで何度もお世話になっている、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授、長崎大学子どもの心の医療・教育センター長であり、作業療法士でもある岩永竜一郎先生です。

昨年度に引き続き、「不器用さへの支援について」をテーマにお話しいただきました。

※zoom・会場・アーカイブ配信にて開催しています。

発達性協調運動症(以下、DCD)は診断されている子どもたちがいる一方で、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)と比べると、まだまだ十分に知られておらず、「不器用な子」と捉えられるだけで終わってしまったり、できないことを本人の努力不足として受け止められてしまったりすることで、子ども自身が自信を失ってしまうことを、昨年度、岩永先生から一石を投じていただき、今年度はさらに具体的な支援について学びました。

講座では、DCDとASD、ADHDとの関連や、協調運動の問題が見られる子どもの割合など、さまざまなデータをもとにお話しいただきました。
また、学校生活についても支援学級に在籍する子どもたちが、体育・図工・音楽などの授業で交流学級に参加することが多い現状から、DCDのある子どもたちは、「劣等感を学びに行く」ことになっていないか。その子の得意なことや安心して参加できることを大切にしながら、あり方を考えていく。
子どもの側に立った視点をいただきました。

まずは「不器用さも発達特性の一つかもしれない」と知ること。そして、子どもの困りごとを本人の努力不足と捉えるのではなく、必要な支援や環境を考えていくこと。
「今は、DCDを知るところからスタート」という岩永先生のお話から、これからの子どもたちへの支援につながる大きなヒントをいただいたように感じました。

後半には、実際の支援で活用できる具体的なグッズも紹介していただき、参加者の皆さんも熱心に耳を傾けていました。
参加された皆さんからも
・「DCDについて、今まであまり詳しく知りませんでした。今回、先生のお話を聞き、脳機能からくる特性や、そのための支援方法など詳しく知ることができました。初めてのことに苦手なことが多い子どもたちに、成功体験を積むことや劣等感を感じないようにすること、自己肯定感を高めるための日々の配慮が必要だと学べました。」

・「DCDがある子どもたちに対する支援について具体的な方法を思い浮かべることができ、子どもの見方を改めて考えることができました。エビデンスに基づく指導の大切さについても考える機会になりました。」

・「発達障害がある子にはDCDもある子が多く、DCD単体ではあまり知られていないことを取り上げて講義していただくことで、教育関係者や福祉事業所の方々への啓発になったと思います。保護者としても、当事者としても、理解が広がり深まることがとてもありがたいです。」

・「体育、図工、音楽を交流学級で学ぶことについて、改めて考え直しました。注意よりも合理的配慮を大切にし、学校生活がさらに安心できるものになっていけたらと思います。」

と、たくさんのご感想をいただきました。

次回は、11月8日(日)に開催します。

長崎大学名誉教授の宮原春美先生をお招きし、「特別な配慮が必要な子どもの性の発達とその支援方法 Part2」についてお話しいただきます。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
文責 髙山