ACTIVITY
活動実績
ついんくる★★講座2022 第5回 テーマ:自閉症の人たちの社会参加の土台づくり:幼児期や学齢期からできること
令和4年11月12日(日)10時より、第5回のついんくる★★講座を行いました。
今回は、相模女子大学 人間社会学部人間心理学科 教授 日戸由刈先生をお招きし、
「自閉症の人たちの社会参加の土台づくり~幼児期や学齢期からできること~」と題してご講義いただきました。
日戸由刈先生は、横浜市総合リハビリテーションセンター発達外来で20年間心理職として幼児期から成人期までの発達障害の人たちの支援に携ってこられたのち、2013年4月より同センターの児童発達支援事業所「ぴーす新横浜」の園長を務められ、2018年に現在の相模女子大学の教授に就任されました。
日戸由刈先生のことを知ったのは、2013年に出版された「アスペルガーの新キャリア教育」という本でした。この本を読み進める中で何か他の本とは違った印象を覚え、発達の過程で一概に言えない子どもや養育者の背景や心の動き、当事者や家族に対しての尊重された表現にいつの日か日戸先生の話を聞きたいと考えていました。
今回はZOOMではありましたが、皆さんとお話を聞けることをとても嬉しく思っていました。
実際のお話でも、自閉スペクトラム症の特性を‘強み‘として見る姿勢や元々生得的に人への興味をもって生まれた定形発達の児と人より物への関心が高い自閉スペクトラム症の集団に入ったときの困りの話、ライフスキル、レジリエンスの大事さを2時間という限られた時間の中でポイント抑え、そこを深堀出来るようにお勧めの本と共に教えていただきました。
日戸先生の言葉ひとつひとつに共感しながら、また同じ感覚を持てることに感激しながら伺った2時間でした。
また、この話の続きをいつの日か多くの皆様に聞いていただきたいと思います。
さて、ついんくる★★講座は毎回たくさん臨床経験を重ねた先生方にお話いただいています。その先生方の言葉は真をついていて、その講義を一緒に聴いていただいている皆さんも同じように感じてくださっていることが、自閉症児(者)が少しでも生活しやすい久留米につながるのではと思っています。
次回は12月11日(日)10時より
「感覚処理の問題と発達性協調運動症」と題しまして
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 教授 岩永 竜一郎 先生にご講義いただきます。多くのご参加をお待ちしています。
文責 髙山