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活動実績

ついんくる★★講座2020 第1回 テーマ:自閉スペクトラム症を持つ方々への支援~基本のき~

R2年7月26日(日) zoomによるオンライン講座の形で、今年度第1回目のついんくる★★講座を開催しました。
コロナ禍の中、学び続けられる形を模索し、新たな取組としてオンラインでの講座開催となりました。今年度の初回となった今回は、保護者、教育関係者、福祉サービス事業所などから、約70名の参加がありました。

テーマ:「自閉スペクトラム症を持つ方々への支援」~基本のき~
講師:こぐま学園 公認心理師 野間康美先生

講義の概要:今日の講義の目標は、「ASDの人たちを知る・ASDの人たちへの支援を知る入り口に立つ」こと。概要を知り、今後の支援や理解につなげていくための時間になれば、ということで講義を行っていただきました。

ASDの診断基準(DSM-5)は、  
A.社会的なコミュニケーションの障害  
B.限定した興味と反復行動
となっています。 診断基準は「見えるもの」ですが、その水面下の「なぜそうなのか」を理解することが大切だ、と話してくださいました。
・脳の機能や構造の違いを知り「どうすれば伝わるか」を考えること
・科学的に効果があると認められた方法を用いて、強みを生かして弱みをカバーするという考え方で支援を行うこと
・一番大きな影響を与える「不安」を減らすために、必要な情報をその人に分かるように提供すること。
など、ASD児者のことを理解し、支援に生かすための考え方を、具体例を交えて分かりやすくお話ししていただきました。

ASDの特性からアセスメントを始めること、伝え方や目標を個別化することを通して「自立」や「支援が役に立った・支援があったからできたと思える支援」を目指して行っていくことが大切です。とまとめてくださいました。

参加者アンケート:
・自閉症スペクトラムの方の詳しい特性理解と、一人一人への違った支援方法が具体例により、とても分かりやすかったです。
・本人がうれしい支援を個別化して行うこと、それを家庭や社会へとつなげることの重要さに 改めて気づかされました。
・改めて、基本を知り、支援をする一人ひとりの子どもたちの特性を理解していくことが大切 だと思いました。少しでも多く笑顔にできる支援をしていきたいです。 こうして、教えて いただきながら、学んで支援に繋げていこうと思います。
・オンラインでの講義は初めてでしたがとても良かったです!

オンラインであることを忘れてしまうほど、分かりやすく温かく語りかけてくださった野間先生の講義に、あっという間の2時間でした。多くの方と自閉症児者の理解と支援を知る入り口に立つことができ、これからさらに学びを深め、周りに広げていきたいと改めて思いました。

文責:磯本