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活動実績

ついんくる★★講座2017 第6回 テーマ:明日から使える!支援グッズ作成のポイント

【ついんくる講座★★2017⑥】レポート

H29年12月16日(土) えーるピア久留米にて、本年度第6回目のついんくる★★講座を開催しました。
今回も保護者、教育関係者、福祉サービス事業所などから、約70名の参加がありました。

テーマ:明日から使える!支援グッズ作成のポイント
講師:高山紀子先生(言語聴覚士)

―講義内容-
☆支援の難しさ
・何が困っているのか見えない
・子どもの行動の理解が難しい
・何の手立てがあるのか分からない
・どのように教えたらいいか分からない
・評価の難しさ
・社会の価値観と自分の価値観

☆プロが気を付けなければいけない言葉
・「構造化っていうけど、社会はそうなっていないから‥」
→構造化とはパーテーションだけではない。構造化がなければ社会は混乱する
・「視覚支援しなくても、言葉で言ったら分かります」
→視覚支援は子どもたちにとって、要るか要らないか
・「周りをみてやっているから大丈夫」
→子ども自身が身につけたもの
・「失敗しながら子どもは育つのです」
→失敗の中から何を学ぶか分からなければ×
・「視覚支援しているんですけど、子どもは見てないです」
→本人に合っていないか、意味を見出していない
・「一人でいるのは可哀そう。友達は多い方がいいじゃないですか」
→ASDの人たちはコミュニケーションが弱い
・「慣れないとこの世の中で生活できません」
→だから苦しんでいるんです!

☆有効な支援システム
①構造化(物理的)
②スケジュール
③手順書
④タイマー(タイムタイマー等)
⑤トークンシステム
⑥ソーシャルストーリーズ
⑦コミュニケーション(PECS他)
⑧ソーシャルシキルトレーニング
⑨認知行動療法(カウンセリング)/Cat-kit
⑩自己認知支援   他

☆観察と分析と行動
・何かを教えることや、問題を解決するためには、子どもの行動を観察し、分析が常に必要
・支援者側が何を求めているかはっきりしていないと子どもが主導権を持ってしまっていたり、誤学習させたり、活動をつまらない物にしてしまう
・支援者の怯えや緩さはそのまま子どもに伝わる。子どもに関わりながら、ちょうど良い距離感をつかんでいく

“最大の支援は、よき理解者がいること”
未熟でも一生懸命さが伝わると、本人にとって居心地がよい
最後に「トモエ学園/福山雅治」の紹介をされました。

今回は、ついんくる★★講座初の「演習」が講義後半に盛り込まれました。
対象の子どもの課題設定と、「靴下をはく」という課題について各々で考え発表しました。

講義の後は軽食(ミチルぱん)をとりながら、グループに分かれ意見交換しました。

☆参加者アンケート
(保護者)高山先生の子どもたちに対する熱い思いが伝わってきて、何度も涙が出そうになりました。
(教育関係者)実際に演習をやってみて、自分の支援する子どもの課題に関する動きがイメージできて参考になりました。ソーシャルストーリーを書いてやってみようと思っていましたが、自分が少し気負いすぎていたところ、今日の話で取り組めるきっかけ・やり方が分かってよかったです。

今回は会場の都合で数名お断りすることになり、申し訳ありませんでした。
それからたくさんの方のご参加、本当にありがとうございました。
文責:松尾博子

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