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活動実績

ついんくる★★講座 2021 第4回 テーマ:今、目の前にいる子の「わかった!」を目指して~読みや書きに困難を持つ子への支援を考える~

令和3年10月10日10時よりzoomと会場の両方で視聴できる「ついんくる講座」を行いました。今回も100名近くの申し込みをいただき、遠くは静岡県の小学校の先生も参加され全国にもじわじわと拡大中です(笑)

さて、今回は島根県安来市立荒島小学校の井上賞子先生をお招きして『今、目の前にいる子の「わかった!」を目指して~読みや書きに困難を持つ子への支援を考える~』というテーマで事例を通してのサポートの方法をお話くださいました。

gocochi-Nextでは主に「自閉スペクトラム症」の講座を開催していますが、自閉症やADHD等の発達障がいのあるお子さんにも多くの割合でこの読み書き等に困難さを示す子どもが存在します。そして、読む、書くは、ほぼ一生を通じて使用していくものです。ですから、今回の井上先生のお話は学齢期の支援者にはぜひ聞いていただきたい内容でした。

例えば漢字の定着の困難さという事象に対しても課題は同じに見えますが、一人ひとり背景が違っており、空間関係の課題なのか、構成を分解する、統合する事に困難があるのか、視覚的な記憶の問題か等どこに困難さがあるのかで手立てを変え、様々な「方法」を提供されてありました。実際の子どもたちの学ぶ姿や自分で機器を使いこなす姿がVTRで見ることができ、苦手なことを有効な支援を使って克服しようとしている姿に感動を覚えました。

この「方法」というところには支援者の力量が必要で、支援者がどれだけ分析する力や方法を知っているか、アイデアをもてるかが大事であり、「障がいだから・・」という理由で支援者自身が「方法」をあきらめないようにしなければいけないなと痛感しました。

 

アンケートでも

・たくさんの事例と手立てを教えていただきありがとうございました

・支援者が子どものSOSを見過ごしている怖さや子どもにも使っている「やればできる」という言葉の恐ろしさを改めて感じました

等たくさんの感想をいただきました。

 

最後に井上先生は普通の公立小学校の教諭です。と仰っています。自分たちも含めてまだまだ知らない事ばかりですが、支援を求めている方々に普通に有効な支援ができる人が集まる久留米になると良いなと思い、これからも学び続ける大事さを改めて感じさせてもらいました。

 

次回は11月28日(日)10時より立石美津子先生のお話です。立石美津子先生は支援者であり、保護者でもあります。皆様のご参加をお待ちしております。

 

文責 髙山