ついんくる★★講座2020 第4回 テーマ：ABA（応用行動分析学）への招待①行動の見方を変えよう

令和2年10月18日（日）第4回目のついんくる講座★★を開催しました。

講師は、医療法人勢成会　井口野間病院　精神科医・認定行動分析士　松岡弘修先生です。

テーマは「ABA（応用行動分析学）への招待①～行動の見方を変えよう～」でした。

昨年も、講師を務めていただいた松岡先生ですが、今回もまたABAとは？という基本的なところから、ABAで大事にされている“行動”について丁寧にお話しいただきました。

今回の話の中でとても印象的だったのが、適切と思われる行動にも不適切と思われる行動にも、その行動をする（繰り返す）と言う事は、その行動自体がご本人の役に立っているという事。つまり、その行動をしている本人にとっては意味のある行動であるという言葉に、「はっ」とさせられました。

周りにいる私達からすると、人に迷惑をかけている・止めて欲しい＝不適切な行動と評価しがちですが、ご本人にとって、その行動をすることでどんな事が起きているのか？をしっかり評価し、行動の修正（行動を増やす・減らす）を行っていくことの重要性。
また、行動は増やすことも減らすこともできる。しかし、どんな形であっても、その行動がご本人の役に立っている事を忘れず、周りの都合だけで、行動を減らすことがないようにしっかり行動の評価を行う事などたくさんの支援のヒントを頂きました。
もちろん、行動を増やす為の方法についてなども詳しくお話しいただきました！

常に、利用者・生徒の視点に立って物事を見ることの重要性を改めて感じる講義でした。

また、次回も松岡先生にお話ししていただきます。また、新たな気付と今後の支援に活かせるヒントがたくさんのお話になると思います。
次回のご参加もお待ちしています。

文責：江崎