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【暮らしやすい久留米をつくるために】

H31年2月23日(土)久留米市障害者基幹相談支援センター主催の研修会に参加してきました。

講演会講師はNHK「バリバラ」でお馴染みの、玉木幸則さん。

講演前のグループワークでは、「障害があってもなくても住みよい街くるめを目指して」何が必要なのかを話し合い、曼陀羅図を作成しました。私はグループの進行役をしました。私たちのグループの中には聴覚障害の方が3人いらっしゃって、その3名と私の4人で席についていた時、他の方は手話でどんどん会話をされていました。私に手話で話しかけられる場面もあり、手話が分からない私は困ってしまい、手話通訳の方に来てもらい通訳してもらいました。手話通訳は、聴覚に障害のある人にだけでなく、私たちに必要な場合もあるんだと身をもって経験することができました。

玉木さんの講演の中で印象に残ったのは、国連の障害者権利条約 第8条「意識の向上」その中に、”全ての報道機関が、この条約の目的に適合するように障害者を描写するよう奨励すること”

事件が起きると「精神科通院歴があります」と報道されるけれど、「耳鼻科や内科も通院歴があることも同時に報道すべきではないか、精神科通院歴だけが強調されるのはおかしい。」と述べられていました。

玉木さんは出生時に仮死状態で生まれ、脳性麻痺に。4歳の終わりから、肢体不自由児療育施設に単独入園。小中学校は普通学校へ通学されましたが、理不尽な理由で全寮制の養護学校高等部へ入学(当時は全国で3校のみ)。「君たちは、社会に出て困らないように、ここで勉強したり、訓練したりするんだよ」と学校で言われてきたそうです。「社会生活は生まれた瞬間から始まっていて、5歳は5歳の社会生活があるはず。私たちも、学校以外での生活体験を重ねてきたから、今の暮らしがあるのではないのか?ということは、社会生活から切り離されている中で、年相応の生活体験を奪われているとも考えられる。”まだ早い””〇〇が出来るようになってから・・・。”

関西の人らしい、ユーモアを交えた軽快な語り口で、100名以上の参加者が話に聞き入っていました。講演時間は1時間と短く、もっと話が聞きたかったという感想があちこちで聞かれました。私もまた機会があったら、玉木さんのお話を聞きたいです。

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